2007年07月25日
様々な細胞に分化する能力があることから再生医療への応用が期待されているヒトのES細胞(胚性幹細胞)を大量に培養して大脳の細胞を作ることに成功したことを、日本の理化学研究所の研究チームが2007年5月27日付の米科学誌「ネイチャー・バイオテクノロジー」(オンライン版)で発表した。
ヒトのES細胞は個別に培養するとほとんど死滅してしまうが、研究チームは、「Rhoキナーゼ」という細胞の死滅に関連する蛋白質「Rho」と結合して活性化する酵素の阻害剤を培養液に加える方法を開発し、大量培養に成功した。
この方法で大脳の神経細胞を作ることにも成功しており、パーキンソン病やハンチントン病のような大脳の神経変性疾患や脳梗塞の治療への応用が可能で、再生医療へ大きく前進したといえる。
また、医薬品の効果・副作用を調べることにも応用でき、新薬開発の効率向上も期待できる。