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2007年07月19日

中国製歯磨きに致死量の毒物 FDA米での検査開始

米食品医薬品局(FDA)は2007年5月23日、パナマなどで中国産の歯磨きから致死量のジエチレングリコールが検出されたことから、中国から米国に輸入している歯磨きの成分を検査すると発表した。

FDAによれば、今のところ米国向けの商品にジエチレングリコールが混入しているという確証はないが、予防的な措置として今後90日間を目処に中国産歯磨きの積荷を抜き打ち検査するとしている。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、FDAがパナマ国内の店頭での抜き打ち検査で致死量のジエチレングリコールを検出した歯磨きの製造元は、江蘇省丹陽市の成事家化有限公司で輸出用歯磨きの製造業者。

同社の従業員は、甘味料としてコストの高いグリセリンのかわりに安価なジエチレングリコールを使っている。中国では合法で、少量なら問題ないと話している。とNYタイムズ紙は伝えている。

パナマでは、風邪薬のシロップにジエチレングリコールが甘味料として混入し、100人以上が死亡するという大問題が発生し、パナマ政府の依頼でFDAが調査をしていた。

ジエチレングリコールは車の不凍液などに使われる産業用化学物質。日本では過去にワインに混入し問題になった。

米国では、ペットフードの原料に混入した有毒物質によってペットの犬・猫が相次いで死亡したことなど、中国製の食品や薬品に対する消費者の不信感が増大している。

中国からの2006年の食品輸入量は21億ドル(2520億円)。米国で消費する食品の3.3%が中国から輸入されている。

また、消費者はFDAの検査体制に対しても不満があるFDAが検査をしている輸入食品は全体の1.3%(2003年)にすぎないのだ。