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2007年07月03日

iPodでペースメーカーが誤作動 米の高校生が研究発表

米アップル社の携帯型デジタル音楽プレイヤー「iPod」によって、心臓のペースメーカーが誤作動を起こす可能性があるという研究結果を、米国の高校生が2007年5月11日、コロラド州デンバーで開催された米不整脈学会で発表した。

今回の研究は米ミシガン州のオケモス高校在学中のジェイ・ターカー君(17歳)が発案者。父親の友人の医師が所属するミシガン州立大学胸部・心血管研究所の協力のもと、心臓にペースメーカーをつけた、平均年齢77歳の人100人を対象に、心臓から「iPod」までの間隔を色々かえて、その影響を調査した。

その結果、心臓から2インチ(約5cm)の位置に作動中の「iPod」を5~10秒近づけると、50%の確率でペースメーカーの誤作動が発生した。

18インチ(約46cm)離した場合でも誤作動が発生した。

「iPod」の影響で、ペースメーカーが心臓の鼓動を誤って読み取り、機能が停止してしまうこともあった。

ジェイ君は、発表のなかで、「iPodの影響で医師が患者の心臓の状態を誤診する恐れもある」と述べた。

ジェイ君の両親は医学研究者。ジェイ君が父親に「iPod」がペースメーカーに及ぼす影響について質問したことが研究のきっかけとなった。

父親は友人のミシガン州立大学のクリット博士(循環器内科)との共同研究をジェイ君にすすめた。

クリット博士は、「ペースメーカーの利用者は高齢者が多く「iPod」の利用者が少ないので、実際にどの位の頻度で誤作動・誤診が発生しているかは分からない。多くの症例のデータを基にした研究が必要だ」と述べている。

ジェイ君はさらに、「iPod」の植え込み型除細動器(ICD)への影響についても研究する予定だ。

2001年に発売のiPodは2007年4月に累計出荷台数が1億台を突破。社会的な影響力も大きく、米国では「iPod」が難聴を引き起こすとして訴訟が起きている。

アップル社は、最高音量の半分以下での使用をすすめており、「iPod」のパッケージには現在、「聴覚を損なう恐れがあります」と記載されているが、将来、ペースメーカー使用者への注意書きも記載されるかもしれない。