2007年06月26日
実験によく用いられる線虫、ショウジョウバエ、マウスといった動物は、摂取カロリーを制限すると寿命が延びるが、この延命作用に重要な役目を果たしている「pha-4」という遺伝子が線虫(Nematoda)での研究で発見された。
米ソーク研究所での研究で、国際科学誌「ネイチャー」2007年5月3日付オンライン版で発表された。
「pha-4」は、空腹時に血糖値が下がると膵臓から分泌されるグルカゴンの生成を制御
する作用がある。
グルカゴンは血糖値が下がると血中に分泌されるホルモンで、インスリンとは反対に血糖値を上げる働きがある。
グルカゴンには、血糖値が下がった時に肝臓に働きかけて、グリコーゲンをブドウ糖に変える作用がある。
ヒトの場合、カロリー制限をして延命が図られるかどうかは今のところ不明だが、「pha-4」の働きが解明できれば、「pha-4」と類似する遺伝子がヒトにもあるので、今回の研究結果は、ヒトの延命のための医療(アンチエイジング医療)への応用が可能になると研究者らは考えている。