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2007年06月25日

ペットフードリコール問題拡大 人間の食品にも波及

米国で化学物質で汚染されたペットフードを食べた犬や猫が次々に腎臓疾患を起こし死亡例も多数出ている問題は、大規模なペットフードリコール騒動を引き起こしている。

リコールの対象が日々拡大している。その中には、高級ペットフードや犬・猫の療養用ペットフードも含まれており、ペットフード汚染問題はカナダ、南アフリカ、日本など他の国にも波及している。

そして、原因とされる中国産のプラスチック製造時に使われる化学物質メラミンが混入した小麦グルテンがペットフード用だけの原料ではなく、人間の食品の原料としても輸出したという報告が中国当局から米食品医薬品局(FDA)にあり、問題は人間の食品にも波及する様相を呈している。

FDAは2007年4月19日、カリフォルニア州の食肉用の豚の尿からメラミン(melamine)を検出したと発表し、豚の飼料にメラミンが混入していた可能性があるとしている。また、メラミン混入飼料を食べた食用豚肉がカリフォルニア州で流通した可能性があるとみている。

FDAは4月24日に、リコールで回収されたペットフードが豚の飼料に使われた可能性があるとして、カリフォルニア、ノースカロライナ、サウスカロライナ、オハイオ、ユタ各州の農場の豚肉がメラミンで汚染されている可能性があると発表した。

また同じく4月24日に、中国から輸入している食品添加物6品目(小麦グルテンコーングルテン、米ぬか、濃縮米蛋白質、コーンミール、大豆ミール)を新たに検査対象にすると発表した。これらの食品添加物は、ビール、豆乳、ベビーフード、パン、シリアル、ベジタリアン用の食品などに広く使われている。

FDAは、メラミンには窒素が多く含まれているので、蛋白質の含有量を多くみせるために穀物食品に意図的に添加している可能性があるとみている。そして、4月27日にFDAは、人間用・動物用すべての植物性蛋白質を中国から輸入することを禁止した。

FDAには現在、4000件以上の飼い犬・猫の不審死の情報が寄せられている。米ジョージア大学食品安全センターのMichael Doyle所長は、「ヒトにおけるメラミンの毒性データはほとんどない」とUSA Today紙でコメントしている。

中国外交部は4月30日、食品へのメラミンの添加を禁止したと発表したが、メラミンがペットの腎臓疾患発症、死亡の原因であるという明確な証拠はないとしている。中国からの輸入食品に対して、米国の消費者の不安は高まる一方である。