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2007年05月24日

タミフル耐性の新種ウイルス 日本で確認

鳥インフルエンザの特効薬として期待されている、インフルエンザ治療薬タミフルに対する耐性を獲得した新種のウイルスが、人から人に感染した可能性があることが日本で確認され、2007年4月4日付の米医師会誌「JAMA : Journal of American Medical Association」で報告された。

東京大学医科学研究所の河岡義裕(Kawaoka, Yoshihiro)教授らの研究チームは、2004年~05年に日本で流行したインフルエンザB型に感染した人で、タミフルを服用前と服用後の子供74 人、タミフルを服用していない人348人(うち大人66人)からウイルスを採取して、タミフルに対する耐性獲得の有無を遺伝子で確認した。

その結果、タミフル服用後のグループの子供1人、タミフルを服用していない人のグループの6人のウイルスから、タミフルが効きにくくなったと思われる遺伝子変異が見つかった。

この7人のウイルスの遺伝情報を分析したところ、3人は変異体ウイルスに感染した同居家族から感染していた。

他の4人は居住地域内で感染したのだろうと、研究チームは推測している。

米コーネル大学のAnne Moscona博士(ウイルス学)は、「A型インフルエンザでもタミフル耐性ウイルスが見つかっているが、タミフル耐性ウイルスが人から人に感染したことを示す研究結果は今回が初めてだ。懸念していたことが現実になってしまった。タミフルなどの抗ウイルス剤の使用方針は、慎重に、そして、情報を頻繁に交換して再考しなければならない」と述べている。

鳥インフルエンザが人から人に感染し、人の体内でウイルスが変異して空気感染力があるような新型インフルエンザになると世界的な流行となる恐れがあり、各国政府はタミフルを備蓄するなど警戒を強めている。

日本は世界で最も多くタミフルを使用しており、全世界での使用量のうち7~8割を日本が占めている。