2007年05月31日
アメリカでは最近、人気女優の死因が薬剤の過剰摂取だったことから、薬剤の過剰摂取の問題がクローズアップされている。
今年2月に39歳で急死したマリリン・モンローの再来と呼ばれた元プレイメイトで女優のアンナ・ニコル・スミスさんの死因は、薬剤の過剰摂取だった。
スミスさんの部屋には11種類の薬剤の処方箋が残されており、処方箋をだしたスミスさんの友人の精神科医はカリフォルニア州医事当局の取調べを受けている。
米疾病対策予防センター(CDC)の調査によると、米国内の薬剤による中毒事故の死者数は、1999年は1万1156人だったが、2004年には1万9838となり、倍増している。
人口10万人あたりの死亡率は68.3%増加している。
事故別による死者数では自動車事故に次いで2位に浮上している。
2004年の統計では、薬剤過剰摂取による年齢別の死者数は35歳~54歳が最も多く、全体の60%をしめたが、死者の伸長率が大きいのは15歳~24歳の113.3%、女性全体の103%だった。
処方薬別では、メタドンなどのオピオイド系鎮痛剤とアティバンなどの精神治療薬(鎮静剤)の誤った服用が死亡率の増加につながっている。
オピオイド系鎮痛剤は関節炎の治療、鎮静剤は不眠症の治療などに処方される一般的な薬剤で、医師の指示通りに服用すれば安全で有効な薬剤である。
しかし、特にオピオイド系鎮痛剤の場合、効果が低下する時間が早い傾向があるので、患者が服用時間を早めたり、勝手に服用量を増やしたりして、気がついた時には深刻な副作用が起こりやすいという危険がある。
アンナ・ニコル・スミスさんの部屋から発見された処方薬はすべて他人に処方されたものだった。
家庭内においても、若年者が勝手に薬剤を服用しないように、保護者が厳重に管理しなければならないことを今回のCDCの統計は示している。