2007年04月23日
摂食障害は、「過食症」「過食嘔吐」「拒食症」の3種類に大別されるが、「過食症」が最も多いことが、米ハーバード大学医学部とマクリーン精神病院(マサチューセッツ州)の合同研究チームによる全米規模の調査で明らかにになった。
同調査では、全米の女性の3%、同じく男性の2%が、食べる量を調節できない「過食症」だとしている。過食の後に体重増加を恐れて嘔吐を繰り返す「拒食嘔吐」は女性の1.5%、男性の0.5%。体重増加を恐れて食事を拒否してしまう「拒食症」は女性の1%以下、男性の0.3%となっている。
十分な量の食事をしてもさらに食べ続けることが週に2回ある様な場合、過食症と診断される。 例えば、夕食後にファミリーサイズのアイスクリーム(約2リットル)を平らげ、さらにポテトチップスを1袋食べてしまうようなケースであると研究チームは過食症について説明している。
治療期間については、「過食症」「過食嘔吐」が完治するまでの期間が平均8年、「拒食症」が2年以下となっている。
摂食障害にかかりやすいのは、18歳~29歳の女性で、60歳以上は少ない。
同調査は、2001年~2003年にかけて、全米の9000人以上を対象に実施され、食習慣、精神疾患罹患歴などから摂食障害の割合を計算した。
しかし、摂食障害者は障害の事実を隠すことが多いので、実際の数値は今回の調査結果より高いだろうと研究チームは報告している。
摂食障害の専門家は、過食症は肥満に直結し、心臓病や脳卒中などにつながる確率が高くなる。摂食障害はうつ病など精神疾患と結びついている場合も多い。体型は細ければ細い方がいいと思い込んだり、日常的に接しているファストフードの広告、遺伝的な要因も摂食障害の原因となっている。予防には、周囲の人々の観察が必要だと述べている。