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2007年04月12日

「バイオエタノール」の需要増で食品価格上昇か

米国では、2005年8月に成立したエネルギー政策法によって、自動車燃料へのエタノール使用が義務付けられている。また、昨今の世界的な原油高もあり、ガソリンの代替燃料として、トウモロコシを原料とする「バイオエタノール」の需要が急増している。

米カリフォルニア州では最近、「バイオエタール」需要増を見込んで、トウモロコシの生産を優先する農家が急増したことから、他の野菜の生産が減少しており、食品価格上昇が危惧されている。

カリフォルニア州では、トマトや小麦を生産する農家が、トウモロコシ生産への切り替えを検討している場合が多い。

同州トマト生産者協会のロス・シラグサ代表は、「トマト生産者にとってトウモロコシ生産の方が魅力的だ。しかし、トウモロコシ生産に切り替えるトマト農家が増えれば、ケチャップやサルサ(トマトを主材料にしたトルティーヤというチップスをディップして食べるアメリカ人の好物)などのトマトを原料とする食品の価格が上昇する」と話している。

小麦は、2007年は価格上昇を受けて作付け面積が増加しているが、小麦農家がエタノール市場に参入できれば、小麦からトウモロコシに切り替える可能性があり、その場合の小麦関連商品の価格上昇が懸念されている。

「バイオエタノール」は植物に含まれる糖分を発酵させて作るアルコールで、ガソリンに混合させることで自動車燃料として使用できる。世界で2004年には、4100万キロリットル生産され、その内の7割をブラジル(1500万リットル)と米国(1400万リットル)が生産している。

ブラジルではサトウキビ、米国ではトウモロコシ、欧州ではテンサイなどを原料としている。地球温暖化防止のための「京都議定書」では、原料の植物が生長の過程で大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収するので、燃料として使用しても温室効果ガスの排出として計算しないとしている。

米国ではエネルギー政策法で、エタノールなどの代替エネルギーの使用量を2012年までに年間2839万キロリットルにまで拡大するとしている。