2007年03月14日
味の素と米カリフォルニア州立大学の研究チームは、アミノ酸の一種であるアルギニン(arginine)によって、毛細血管の血流が増加したことを動物実験で確認したと発表した。実験では、ラットの血管に体重1kgあたり50〜150mgのアルギニンを注入した。ラットの血圧には変化はなかったが、太ももの部分の毛細血管を調べると、血流がアルギニン注入前よりも30〜40%増加していた。研究チームは、この結果をアルギニンの作用で血管が広がったためと説明している。味の素は、この結果を冷え性を改善する医薬品や運動能力を向上させるサプリメントなどの開発に応用して、2〜3年後の製品化を目指すとしている。アルギニンには、成長ホルモンの分泌を助ける働きがあるので、発育期の子供には必須アミノ酸となる。成人の場合は体内で生成される。アルギニンが多く含まれる食品は、玄米、大豆食品、チョコレート、ニンニク、エビ、海苔など。この研究結果は、米国立科学アカデミー紀要(PNAS)オンライン版で2007年1月に報告された。