2007年03月30日
米食品医薬品局(FDA)は、発癌の恐れがあるとして、美白効果で人気があるハイドロキノン配合のローションやクリームなどの化粧品の販売禁止を検討している。ハイドロキノン(hydroquinone)には、メラニン色素の生成を抑える作用があることから、美白やシミに効果があるとされている。一方、米国の皮膚科医の多くは、ハイドロキノン配合の化粧品は米国内で長年販売されているが問題は発生していない。適切な使用方法を守れば安全だという意見で、販売禁止に反対している。FDAは、ハイドロキノン配合商品の販売を継続するためには、新薬としての販売申請を改めて義務付けることについても検討している。しかし、もし義務付けられた場合、認可取得に必要な臨床実験には高額な費用がかかるので、多くのメーカーがハイドロキノン配合化粧品の販売を断念するとみられている。欧州連合(EU)では、2001年に化粧品の成分としてのハイドロキノンの使用は、長期的使用による発癌のリスクは無視できないという理由で禁止された。日本では、2001年に薬事法改正で化粧品への配合が認可された。日本で市販されている一般的な美白化粧品のハイドロキノン配合量は1%である。4%以上は医薬品に分類されている。米国では、ハイドロキノン配合量2%未満は化粧品として販売されており、2%配合が一般的である。米国で販売されているハイドロキノン配合の化粧品の注意書きには、長期間の使用はしないように、3ヶ月間で使用を中止するように書いてあるものが多い。