2007年03月12日
イネの遺伝子の総数は、約3万2000個であることを、日本、英、米など12の国と地域の合同研究チームが解読し、米科学誌「ゲノム・リサーチ」(オンライン版)で2007年1月9日に発表した。合同研究チームは、イネの遺伝子の総数を明らかにするために、すでにイネゲノム研究で解読が完了しているコメ品種「日本晴」のDNAデータを詳細に解析した。また、研究がイネよりも進行している他の生物の遺伝子と比較することで、3万2000個のうちの約60%、約2万個の遺伝子については、細胞間の情報伝達、エネルギー代謝など、機能もほぼ明らかにした。これらのデータは公開される予定で、品種改良など、イネの研究に多いに貢献するだろう。因みに、ヒトの遺伝子の総数は、約2万2000個とされているが、イネの遺伝子は、ヒトの1.45倍ということになる。イネ(学名 Oryza sativa)は、分子生物学の周辺分野で普遍的な生物現象の研究に利用されるモデル生物である。イネゲノム(イネ「日本晴」の全遺伝子情報)研究での全塩基配列完全解読は2004年12月に完了しており、イネゲノムは遺伝情報を記録した12本の染色体の合計で約3億9000万の塩其対で構成されていることが解明されている。