2007年02月20日
閉経後の女性で、運動量が多い人は乳癌のリスクが低いという研究結果が、米医学誌「内科学紀要(Archives of Internal Medicine)」2006年12月11、25日号に掲載された。運動による効果は、侵襲性が高いエストロゲン受容体陽性/プロゲステロン受容体陰性乳癌の場合に最も高いとのこと。米メイヨークリニックのJames Cerhan博士(疫学)らは、1986年時点で55〜69歳の閉経後の女性4万1836人を追跡調査した。調査開始時に運動量に関する調査をし、その後18年間モニターをした結果、運動量が高レベルの人は、低レベルの人と比較して乳癌のリスクが14%低いという数字がでた。BMI(肥満度指数)を考慮して調整した結果は、9%だった。ホルモン受容体の状態別で分析すると、運動量が高レベルの人は、エストロゲン受容体陽性/プロゲステロン受容体陰性乳癌の発症リスクが33%低かったという。今回の研究での高レベルの運動量とは、ジョギング、水泳、ラケットスポーツといった活発な運動を週2回以上か、ゴルフ、ボウリング、ガーデニング、ウォーキングなどの中程度の運動を週5回以上行うこと。中レベルは、活発な運動を週1回か中程度の運動を週1〜4回。低レベルは中レベルよりも低い運動量としている。Cerhan博士は、「過去の研究でも、運動は全ての年齢層で乳癌リスクを低下させることが示されているが、今回の結果は、運動をすることへのさらなる動機付けになる」と述べている。