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2007年02月16日

膝痛にはマッサージを

マッサージに膝の変形性関節症の痛みを緩和し、機能を回復させる効果のあることが、米エール大学での研究で明らかになり、米医学誌「内科学紀要(Archives ofInternal Medicine)」2006年12月11日号に研究結果が掲載された。この研究は膝変形性関節症の患者68人を対象にした。そして、研究開始時からマッサージを受けるグループと研究開始8週間後からマッサージを受けるグループに無作為に分けた。マッサージはいずれもスウェーデン式マッサージにした。対象者はそれまでに実施していた治療や治療薬、サプリメントの服用は継続させながらマッサージを受けた。研究開始時からマッサージを受けたグループは、最初の4週間は1週間に2回、各1時間、その後の4週間は週1回1時間のマッサージを受けた。その結果、マッサージ開始8週間後、このグループの対象者は、膝の柔軟性と可動域が改善し、痛みが軽減した。8週後からマッサージを受けるグループは、マッサージを受けるまでは症状に変化はなかったが、9〜16週目にマッサージを受けた後は開始時からマッサージを受けたグループと同様の改善が見られた。両グループともマッサージ終了後も効果が持続したという。研究著者で米エール大学医学部予防研究センターのDavid Katz博士は、「今回は試験的な研究であり、検討期間が短く対象者も少ないが喜ばしい結果が出た。マッサージが薬物療法など現在の治療法の代替療法や補助療法になりうるかを見極めるために、より大規模な研究を実施する予定だ。また、現在、マッサージを正当な治療法として保険会社の理解を得るためにマッサージの価格を調査している」と述べている。膝変形性関節症は、軟骨の進行性の変性が原因の加齢が関与する疾患。薬物療法が主体となるが、膝変形性関節症に使用される薬剤には問題が多く、アスピリンなど非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)は胃腸に深刻な影響がある。この副作用回避のために開発されたVioxxなどCOX-2阻害薬は、心血管系に有害な影響が出ることが明らかになり、市場から排除された製品もある。