世界最新!健康とサプリメント関連ニュース

健康とサプリメントニューストップページに戻る

2007年02月09日

低カロリーで長寿にアカゲザルで実験

カロリー摂取量を制限することで、感染症に対抗する主な免疫細胞が強化されることを、米オレゴン健康科学大学ワクチン・遺伝子治療研究所のJanko Nikolich-Zugich博士らの研究チームが明らかにした。この研究では、18〜23歳のアカゲザルを使用した。アカゲザルの平均寿命は約25年で、ヒトの60〜70歳に相当する。28匹のアカゲザルに標準食、13匹に30%低カロリーの制限食を与えた結果、30%低カロリー制限食の方が標準食よりも免疫細胞であるT細胞の維持能力が向上し、炎症性物質の産生が軽減したという。研究チームは、ヒトは加齢によって、感染症に対する免疫システムの機能が低下する。免疫反応に重要な役割を果たすT細胞は、最も加齢の影響がある免疫系の細胞だとし、今回の研究結果は、摂取カロリーを制限することで免疫機能の老化を遅らせ、感染症への抵抗力を維持することによって、結果的に寿命を延ばすことを意味すると説明している。Nikolich-Zugich博士は、「この結果はヒトにも当てはまるだろう。摂取カロリーの制限を模した免疫システムを向上させる薬剤の開発も可能だ」と述べている。米南カリフォルニア大学のTodd E.Mogan準教授は、「今回の研究は、カロリー制限による有益な効果は、抗炎症作用によってもたらされるという証拠のさらなる裏づけとなる。次の重要なステップは、カロリー制限による抗炎症作用の分子的機能の解明だ」と述べている。この研究結果は、米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the NationalAcademy of Sciences」2006年12月11日号オンライン版に掲載された。