2007年02月07日
大腸癌と便秘には因果関係がないとする研究結果を、日本の厚生労働省の津金昌一郎国立がんセンター予防部長を主任研究者とする研究班がまとめ、2006年12月20日に発表した。調査結果は米医学誌「疫学紀要」2006年12月号に掲載された。便秘になると大腸内に便の毒素が留まり、癌のリスクが高まると言われているが、それを否定する調査結果となった。厚生労働省の研究班は、1993年から2002年にかけて追跡調査をした40〜69歳の男女約5万8000人のデータを分析した。期間中に大腸癌と診断されたのは男性303人、女性176人だった。便通と大腸癌との因果関係を調べるために、対象者の便通の頻度を「毎日2回以上」「毎日1回」「週2〜3回」のグループに分けて、癌の罹患率を比べたところ、統計学的な差異はなかったという。大腸癌の罹患部位を結腸、直腸にわけてみても差異はなかった。調査では、便の状態と大腸癌の因果関係も検討した。下痢の場合、直腸癌のリスクが高まるデータが出たが、今回の調査だけでは判断できないとのこと。