2007年02月22日
米食品医薬品局(FDA)は、2006年12月28日、クローン技術を用いて作製した動物の肉やミルクは「食品として安全」とする678ページにわたる報告書を発表した。FDAは、クローン食品の「安全宣言」は米国が初めてだとしている。今後のスケジュールとしては、90日間、専門家や一般消費者からも意見を聞いた後、食品として生産、販売を認可するかの最終結論を出すとのこと。しかし、米の各メディアは、もし認可の結論が出ても、実際にクローン動物食品が流通するのは、数年後になるとの見方をしている。今回の発表を受けて、クローン動物の表示義務などをめぐっては消費者団体が、倫理問題では宗教団体からという様に、強い反発が早くも出ている。クローン動物の食品化については、FDAは2003年に「ほとんど安全」だとする報告書を発表していたが、さらに安全性を確認するまでの措置として、食品業界に食品化への自粛を要請していた。そして、クローン動物やその子孫に関するデータを収集し、専門家グループと分析を継続してきた。分析の結果、クローン牛、豚、ヤギの肉、ミルクは通常のこれらの食品と同様に安全で、特に危険はないとの認識で一致した。クローン羊については、データが不十分なため結論を先送りしたとのこと。28日に記者会見をしたFDAのサンドルフ(Stephen F. Sundlof)博士は、「米国内でクローン動物食品の販売が認可されれば、通常の食品と同様に米国外に輸出されるだろう」と述べた。