2007年01月27日
米カリフォルニア州立大学リバーサイド校での研究で、糖尿病治療で用いられるインスリン(膵臓のランゲルハンス島にあるベータ細胞から分泌されるホルモン)を外傷に塗ると回復が早まることが明らかになった。ラットを使った動物実験では、インスリンを傷口に塗ると塗らない場合よりも表皮の細胞が早く傷口を修復し、真皮の細胞による毛細血管の形成も早まった。ヒトの細胞株を用いた実験では、皮膚の細胞の増殖、移動が活発化し、内皮細胞での微小血管の移動を促進する効果も確認できたとのこと。「これらの実験の過程でどの細胞や分子にインスリンが働くかも解明している。インスリンは製造コストが高いので、インスリンと同じような傷口を治す効果がある安価な物質を開発できれば、新しいタイプの外傷治療薬が開発できる」と研究者らは述べている。