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2007年01月25日

抗うつ薬パキシルの使用に米産婦人科学会が警告

米産婦人科学会(ACOG)は、妊婦または妊娠を予定している人は、抗うつ薬パキシル(Paxil)(成分:パロキセチン)の使用は避けるべきという警告を、同学会の学会誌「Obstetrics & Gynecology」2006年12月号に掲載した。パキシルは選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)であるが、同学会は、パキシル以外のSSRIや選択的ノルエビネフリン再取り込み阻害薬についても、注意すべきだとしている。この警告は2つの研究に基づいている。 乳児の心疾患のリスクは一般的には1%であるが、母親が妊娠初期にパキシルを服用した乳児では約2%である。妊娠12週までに母親がパキシルを服用した場合、乳児の心疾患のリスクは1.5%だが、その他の抗うつ薬では1%である。最もよく見られる疾患は、心血管系の異常である。米食品医薬品局(FDA)は、2005年9月に妊娠初期のパキシル使用に関する警告を発表している。2005年12月には、パキシルの製造元グラクソ・スミスクライン社に対して、パキシルのカテゴリーをCからDに変更すると通達した。カテゴリーDとは、妊婦を対象とする研究で胎児へのリスクが示された薬品の分類名である。しかしながら米産婦人科学会は、妊婦のうつ病治療を中止することのリスクに対して言及している。うつ病を放置すると、摂食障害、アルコールおよび薬物依存症などのリスクが増大し、母体および胎児の健康に影響がある。妊娠適齢期の女性はうつ病にかかる率が高い。同学会の推定では、約10%が妊娠中に抑うつ症状を経験しているという。うつ病の女性は、医師と相談の上で妊娠を計画することが大切だが、計画外の妊娠では妊娠中にうつ病の治療をしなければならない。妊娠初期にパキシルを服用した場合は、胎児心エコーで心疾患の有無を調べることが必要だろう、と専門家は述べている。パキシルは主にうつ病に処方されるが、月経前不快気分障害、摂食障害などにも使用されており、妊娠適齢期の女性に処方されることが多い。また、パキシルは抑うつ症状を軽減する薬でうつ病を治療する薬ではない。抑うつ症状が軽減してからも少量のパキシルを服用し続けることが必要である。パキシルの服用を中止するとうつ状態が再発する可能性があるとされている。