2007年01月22日
インフルエンザ治療薬タミフル(TAMIFRU)を服用した子供の異常行動が相次ぎ、交通事故による死者も出ている事を受けて、米食品医薬品局(FDA)は、異常行動に対する注意喚起の表示を製造・販売元のロシュ社(スイス)に求める方針を2006年11月13日に明らかにした。FDAはタミフルと異常行動との因果関係を立証したわけではないが、潜在的な危険を緩和するために、服用直後からの監視が必要だとしている。また、FDAは2005年8月から2006年7月の間に、タミフル服用後の自傷行為や精神錯乱などの異常行動の報告を103件受けているが、そのうち95件は日本からのものだとのこと。タミフルの全世界での使用量のうち約75%は日本で使用されている。第2位は、アメリカ。子供への使用量は日本はアメリカの約13倍。日本では既に異常行動が起こり得るとの趣旨の表示が義務付けられており、米国でも、これにならった表示内容になる見込み。タミフルは世界初の経口抗インフルエンザウイルス剤。1996年にアメリカのギリアド・サイエンシズ社(カリフォルニア州)が開発し、スイスのロシュ社がライセンス供与を受けて製造・販売をしている。日本では、2000年に厚生労働省が承認し、2001年2月に保険適用され、中外製薬が販売している。タミフルは世界的な流行が懸念されている鳥インフルエンザの特効薬と目されている。