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2007年01月18日

妊娠前に歯周病治療を

妊婦が歯周病になると、早産や低体重児を出産しやすい。その発生率は歯周病ではない妊婦の6〜7倍という研究報告もある。ということで、歯のケアを重視する妊婦が増えてきているが、この程、妊娠後の歯周病治療では、早産や低体重児の発生率を改善できないことが、米国での研究で明らかになった。米国では、新生児の10人に1人以上が妊娠37週未満の早産で、この割合は、ここ15年間増加傾向にある。妊娠中は、女性ホルモンの影響で歯周病が悪化しやすい。口腔内で歯周病菌が増加すると、免疫細胞がサイトカインやプロスタグランジンなどの炎症物質を出す。そしてこれらが子宮を収縮させ、胎盤の早期はく離を誘発し早産の原因になっていると考えられている。今回の研究は、歯周病の妊婦823人を対象に実施された。妊娠13〜21週の間に歯石除去、歯根クリーニングなどの歯周病治療を受けた413人と治療を受けなかった410人を比較した。その結果、歯周病治療をうけた妊婦は歯周病の進行は抑制されたが、早産と低体重児の発生率は歯周病治療グループ12.7%、未治療グループ12.3%とほぼ同率だった。研究グループは、「今回の結果で妊娠中の歯周病治療の有効性が否定されたとは言えない。妊娠前の治療の有効性は明らかであり、より早期の歯周病治療が早産、低体重児の発生予防に有効な可能性はある」としている。この研究は米ミネソタ大学(ミネアポリス)のBryan Michalowicz助教授が実施し、医学誌「New England Journal of Medicine」2006年11月1日号に結果が掲載された。歯周病は生活習慣病の1つで、糖尿病、動脈硬化、心疾患などの全身疾患の要因ではないかと最近、問題視されている。Michalowicz助教授は、「元気な赤ちゃんのために、妊娠前に必ず口腔ケアをすべきだ」と述べている。