2007年01月16日
尿中の「PCA3 mRNA」というバイオマーカー(生物学的標識)に着目した新しい前立腺癌の検査法(PCA3検査法)を米Gen-Probe社(カリフォルニア州)が開発し、欧州連合(EU)で使用可能になった。PCA3検査法は米国では承認されていない。Gen-Probe社での研究段階では、前立腺癌の95%以上のケースで、前立腺癌の細胞内でのPCA3mRNAの発現量が正常細胞よりも60〜100倍多いことが示された。試験段階の予備データでは、従来用いられている血清PSA(前立腺特異抗原)検査法よりも、PCA3検査法の方が前立腺癌への特異性が高いことが示され、擬陽性が出にくいという。英ロンドン大学付属病院の上級講師Mark Emberton博士は、「PSA値が高いということで生検を受ける人のうち、前立腺癌なのは25〜30%にすぎない。ほとんどが癌ではないのだ。不必要な生検は患者の不安をあおり、医療システムの負担にもなる。血清PSA検査法と併せて、PCA3検査法も利用すれば、生検が必要な患者の特定がしやすくなり、前立腺癌の検知と診断が向上するだろう」と述べている。