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2007年01月12日

チョコレートで血液サラサラを実証

チョコレートが好きな人の血小板は、血液凝固を起こしにくいという研究報告が、シカゴで開催された米国心臓病協会年次集会で2006年11月14日に発表された。この研究は、米ジョンズ・ホプキンス大学医学部のダイアン・ベッカー(Diane Becker)博士らが実施した。アスピリンによる血栓予防の効果を調べる研究の過程で、偶然得られた結果だとのこと。鎮痛解熱剤としてお馴染みのアスピリンは最近、血小板が血液を凝固させる働きを抑え、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる血栓の形成を予防する効果が注目されている。ベッカー博士らは、この効果を調べるために、家族に若年性冠動脈性心疾患の病歴がある1200人を対象に研究を開始した。研究チームは対象者に、アスピリン服用中の運動や食生活に様々な指示をだした。血小板の働きに影響を及ぼす可能性がある、喫煙、カフェイン含有の飲み物、ワイン、グレープフルーツジュース、チョコレートは飲食禁止だった。ところが、どうしてもチョコレートはやめられないという対象者が139人もでてきてしまった。この139人のアスピリンの効果の分析は断念した。検査前の24時間だけのチョコレート禁止も守れなかったのだ。そこで、研究チームは仕方がないので、このチョコレート摂取グループとチョコレートを食べていないグループとの血小板が凝集するのにかかる時間について比較をすることにした。採取した血液を人口血管に流す実験である。その結果、チョコレートに血液凝固を遅らせる作用が見られたという。チョコレート摂取グループの血液凝固にかかる平均時間が約130秒だったのに対して、チョコレートを食べていないグループは約123秒だった。血小板活性により生じる老廃物を尿検査で調べたところ、チョコレート摂取グループの方が著しく老廃物が低く、血小板活性が低いことを示した。抗酸化物質であるフラボノイドを含むチョコレートの健康効果は、これまでの研究でも同様の効果が示されていたが、これは人が通常に食べる量よりもはるかに多量のダークチョコレートを摂取した場合の結果で、摂取後2〜4時間以内に評価をしたものだった。実際に人がチョコレートを食べる条件での実験は、今回が始めとなった。ベッカー博士は、「12時間前というかなり前に少量食べたチョコレートが、血小板の機能に影響したことに驚いた。この働きで、血液の粘りが少なくなり、血液凝固、ひいては心疾患が生じにくくなると思われる。フラボノイドを豊富に含む高品質なチョコレートにはかなりの健康増進効果が期待できる」と述べている。ベッカー博士らの研究チームは今後、チョコレートを中心に研究を実施するとのこと。一般の人を対象に、食べたチョコレートの量と心筋梗塞などの発生率との関連を数年間にわたり追跡調査をする予定だ。