2007年01月31日
米ニューヨーク市の保健委員会は2006年12月5日、ブルームバーグ市長が提案していた、トランス脂肪酸をニューヨーク市内の飲食店から締め出す計画を全会一致で承認した。トランス脂肪酸禁止は全米の都市で始めて。今回の計画では、規制の対象となるのは、ファストフードチェーンを含むニューヨーク市内の全飲食店。2007年7月から、揚げ油やマーガリンに含まれるトランス脂肪酸を1食当たり0.5g未満にするように義務付けている。その後、2008年7月までに飲食店で提供するすべての食品に同じ基準を適用するとしている。違反には罰金を科すが、それぞれの期限後の3ヶ月間は猶予される。この間に同市から代替品の紹介などの支援があるとのこと。ニューヨーク市は、市内の飲食店からトランス脂肪酸を締め出すことによって、少なく見積もっても、6%の心臓病を防止できるとみている。トランス脂肪酸は、悪玉コレステロール(LDL)を増加させ、善玉コレステロール(HDL)を減少させるので心筋梗塞などの心臓病のリスクを高めると言われている。ニューヨーク市によれば、平均的な米国人は、1日平均5.8gのトランス脂肪酸を摂取しており、大半は外食での摂取だという。ブルームバーグ市長は、「私もハンバーガーやフライドポテトが大好きだが、体への害が少ない材料で作れるのなら、そうすべきだ」と述べている。米国では、2006年1月にFDAが食品のトランス脂肪酸の含有量の表示を義務付けるなど、トランス脂肪酸を制限する動きが広がっているが、ニューヨーク市の今回の決定は、この流れをさらに加速させると見られる。