2007年01月26日
2002年〜03年にかけてアフリカ中部(ガボン、スーダン、コンゴ民主共和国)で流行したエボラ出血熱で死んだゴリラは、約5000頭だったとする研究結果を、バルセロナ大学(スペイン)の研究チームが米科学誌「Science」2006年12月8日号で発表した。エボラ出血熱(Ebola hemorrhagic fever)によるゴリラの大量死は、自然保護団体などが指摘していたが、具体的な頭数を科学的に明らかにしたのは今回が初めて。研究チームは、商業目的の狩猟などでもゴリラの頭数は減っているが、エボラ出血熱の流行でゴリラの絶滅の危機はさらに深刻化した、と警告している。研究チームは、1995年にアフリカ中部でゴリラの研究を開始した。2001年までは、人間に慣れている143頭を研究対象にしていたが、2002年のエボラ出血熱の流行で、この内の130頭が死んでしまった。次に研究対象とした95頭にもエボラウイルスの感染が相次ぎ、2003年に生き残ったのは4頭だけだった。これを機に、研究チームはゴリラにエボラウイルスが感染するパターンを研究。感染はゴリラ同士の間で、北から南へ向かって広がったことなども明らかにし、約5000頭がエボラ出血熱で死んだとした。