2007年01月29日
有酸素運動を週に3時間行えば、脳の衰えを防止し、若返らすことも可能とする米イリノイ大学のアーサー・クレイマー教授らの研究チームの調査結果が医学誌「老年学ジャーナル」2006年11月号に掲載された。研究チームは、60〜79歳の59人を対象に3ヶ月間、調査をした。その結果、水泳、ウォーキングなどの有酸素運動を週3時間以上行った人は、運動をしない人よりも脳への血流が多かった。そして、新しい脳神経の生産が促進するという変化が起きたという。クレイマー教授は、「たった3ヶ月間の運動で、脳の容積が3歳若い人と同じになった」と説明している。そして「有酸素運動は神経の衰えを防ぐだけではなく、加齢とともに起きる脳構造の退化を防止し、脳を若返らすことも可能だ」と同教授は述べている。この調査は、週3時間の有酸素運動という運動量によって古い脳が神経細胞の成長を促進することを立証した点が画期的だといえる。しかしながら、運動量を増やした場合に効果があがるのかどうかは立証されていない。また、調査対象は健常者のみだったので、アルツハイマー病患者に必要な運動量は明らかになっていない。なお、有酸素運動とは、年齢にもよるが、心拍数が1分間に110〜120回程度の運動である。