2006年12月07日
生体移植の腎臓提供者に金銭で報酬が支払われるような仕組みを立法化すべきだという論文を、米イェール大学医学部の移植医、エイミー・フリードマン准教授が英医学誌に発表した。フリードマン准教授によると、米国では2005年に生体腎移植が約6500回実施されたが、その10倍の約6万5000人の患者が腎移植を希望している。腎臓移植が実施されるまでの待ち時間は、平均2〜4年に及ぶ。その結果、米国以外での移植を希望するなど、臓器不足は深刻だ。米国でも日本と同様、腎臓提供者への報酬は違法だ。手術をした医師や病院が利益を得ているのに、腎臓提供者は合法的に利益を得ることはできない。倫理面では、米国では血液、精子、卵子の売買は合法で、代理出産や売春行為も一部の州や国で認められていると同准教授は指摘している。フリードマン准教授は、「政府の管理下で、腎臓提供者への報酬金額も統一して生体腎移植を実施すれば、違法な腎臓売買はなくなり、公平さが増し、腎臓提供者の安全性も向上する」と述べている。