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2006年12月06日

ホッキョクグマがウエストナイルウイルスに感染

カナダのトロント動物園で2006年9月に、後ろ脚が立たなくなるなどの脳症の症状があり、回復の見込みがないことから安楽死処分をしたホッキョクグマが、ウエストナイルウイルスに感染していたと、同動物園が10月25日に発表した。ウエストナイルウイルスに感染した「クニック」はオスで26歳だった。動物園の関係者は、ホッキョクグマの毛皮は厚いので、ウイルスを媒介する蚊に刺されにくいことから、クニックは目や鼻などを刺されたのではないかとしている。ツキノワグマのウエストナイルウイルス感染例は確認されているが、ホッキョクグマの感染は初めてではないかと見られている。ウエストナイルウイルス感染症は、1937年に西ナイル地方、ウガンダで発見されたフラビウイルスが原因の感染症。フラビウイルスに感染した蚊にさされるとヒトや哺乳類に感染する。高熱や脳炎を発症し、幼児や高齢者、免疫システムが弱っている人は注意が必要で、脳炎から死に至ることもある。感染者の約20%にインフルエンザ様の症状が見られ、重症になるのは1%以下。蚊にさされないようにするのが唯一の予防策。特効薬やワクチンなどはなく、治療は主に対症療法。カナダでの感染者は2005年が38人。2006年はこれまでに6人の感染が確認されている。米国では、1999年にニューヨーク市で初めて確認された。以後、全米で感染例が報告されたが、ここ数年は下火になっている。