2006年12月26日
米国内の飲食店の多くが、政府が設定した食事量の規定の2〜4倍の量を提供している。飲食店はそれが客の肥満化に影響することを認識しているが、客離れを恐れて減らせない。という調査結果がこの程発表された。ペンシルベニア州立大学とクレムソン大学(カリフォルニア州)の合同研究チームが実施したこの調査は、シェフ300人(3分の1は高級飲食店のシェフ)を対象にしたもの。ほとんどのシェフは、飲食店で出される食事量は、客の食べる量に影響を及ぼすと考えているが、約60%が12オンス(約340g)以上の肉のステーキ、1〜2カップのパスタを出していると回答した。1食の肉は3オンス(約85g)、パスタは半カップという米政府の規定を大幅に上回っていた。76%のシェフが、自分が出す料理の量は「普通」、17%が「多い」または「非常に多い」と回答。58%が「料理を大量に出されても適量を食べるのは客の責任」と回答した。86%は「料理を25%減らせば客が気付き、客が減る」、60%は「10〜15%では気が付かない」と回答した。また、料理の量は若いシェフの方がベテランのシェフよりも多かった。若いシェフは量が多いことが常識になった時代に修行したからではと研究チームは推測している。今回の調査では、飲食店の食事量は1970年代以降増加し続けている事もわかった。その増加率は肥満の増加率とほぼ一致していた。市場調査会社NPDグループの調べでは、飲食店の食事は自宅での食事より60%以上カロリーが高い。米国人が2005年に飲食店で食事をした回数は、1人平均209食というデータが出ている。外食が日常的に食生活の一部となった現代では、外食産業も客の健康を本気で考えなければならなくなったといえる。