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2006年11月08日

SARS(新型肺炎)治療お手上げ−−CDC発表

2003年にアジア、欧州、北米、南米の二十数カ国以上で感染が拡大し、新型肺炎と呼ばれたSARS(Severe Acute Respiratory Syndrome 重症急性呼吸器症候群)には、標準的で有効な治療法がなかったとする評価結果を、米疾病対策予防センター(CDC Centers For Disease Contorol and Prevention)が発表した。CDCの研究者は、有効な治療法がなかっただけではなく、むしろ有害な治療法もあったとし、今後のSARSの感染拡大に対処するために、組織的にデータ収集をして迅速に治療法を確定しなければならない、としている。CDCの研究者は、SARSに関する英語と中国語の医学論文のうち、データが確実で検証が可能な論文54編を調査した。抗ウイルス薬リバビリンを投与した30人と、ステロイド(抗炎症剤)を投与した29人には、すべて効果が認められず、各々、4人の症状が悪化しており、有害だったと言えるとのこと。抗HIV薬を投与した2人、抗ウイルス作用のあるインターフェロンを投与した3人、回復した患者の血漿や免疫グロブリンを投与した7人についても、効果があったとは評価していない。世界保健機関(WHO)によれば、2003年のSARSの全世界的感染拡大時における感染者の世界合計は8098人、このうち、774人が死亡した。死亡率は9.6%だった。SARSについての詳細はwww.cdc.gov/sars/www.who.int/csr/sars/en/を参照してください。