2006年11月10日
赤ワインのアルツハイマー病予防効果が動物実験で確認された。実験を行ったのは、マウントサイナイ医科大学(ニューヨーク市)の研究チームで、米実験生物学誌「FASEB Journal」(www.fasebj.org/)2006年11月号に、実験結果が掲載される予定だ。また、10月14〜18日にアトランタで開催される、米ニューロサイエンス年次集会でも発表される予定だ。この実験では、アルツハイマー病型の脳にしたマウスを、赤ワインを与えたグループとエタノールまたは水を与えたグループにわけて、その影響を観察した。その結果、赤ワインを与えられたマウスの方に、脳の記憶機能低下の度合いが少なかったとのこと。この効果は、アルツハイマー病の主な特徴である、脳にプラーク(plaque)の形成を引き起こすたんぱくの生成を赤ワインが防いだ作用によるものであると、研究者達は見ている。研究チームのジュリオ・パシネッティ(Giulio Maria Pasinetti)博士とジュン・ウォン(Jun Wang)博士は、この実験の結果は、米食品医薬品局(FDA)による食事指針の範囲内の適量の赤ワイン(女性1日1杯、男性1日2杯)を飲むことによって、アルツハイマー病のリスクが減るという、すでに発表されている疫学的証拠を裏付けるものだとしている。なお、この実験では、カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)種の赤ワインが使用された。