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2006年11月06日

歯科医が片頭痛を治療

片(偏)頭痛に悩む人は多い。鎮痛剤、非ステロイド抗炎症剤などの薬物療法が一般的だが、根治するのは困難だ。そこで、最近、アメリカでは、歯科医師による片頭痛の治療が注目されている。ニューヨークで歯科医院を開業しているマイク・ピラー(Mike Pilar)歯科医師は、1964年開業のベテラン歯科医だが、日々の歯の治療で、片頭痛を訴える患者が多いので、その原因と治療方法の研究に取り組み、電気刺激装置と歯科矯正装置を組み合わせた治療法を考案した。ピラー歯科医師によれば、片頭痛の原因は、背中の筋肉のけいれん、凝りとそれに起因する肩や首、顔の筋肉痛、そして歯ぎしりとのこと。これらは、互いに影響し合っていることが多く、再発を防ぐには、両方の問題を解決しなければならない。ということで、ピラー歯科医師は、ETPS(エレクトロ・セラピューティック・ポイント・スティミュレーション)という電気刺激装置と歯科矯正装置を使うことにした。ETPSは、鍼治療の電子版の様なもの。関節や背骨周辺に電気的刺激を与え、筋肉の緊張をほぐす。そして、体に本来備わっている痛みを緩和する物質、エンドルフィンの分泌を促すという。一方、歯科矯正装置による治療は、歯ぎしり対策を目的としている。患者の歯型に合わせてカスタムメイドしたプラスティック製の歯型を、下顎の前歯に、かぶせるように装着する。前歯の噛み合わせ部分の高さ調整で、奥歯が当たらないようにする。これにより、無意識の歯ぎしりを軽減させる。この2つの治療を継続し、筋肉が正常に機能するように「再教育」すると、再発を防止できるという。治療開始後2週間から6ヵ月で片頭痛が解消し、治療の成功率は87〜95%とのこと。片頭痛の症状が現在なくても、歯ぎしりをする人は片頭痛予備軍だ。従来の歯ぎしり予防装置は、歯全体に装着する大掛かりなものだったが、最近の装置は、歯1〜2本分に被せる程度と小型で取り外しも簡単になっている。FDA(米食品医薬品局)は、この予防装置を「片頭痛の治療と予防に最も効果的」と評価している。糖尿病や流産は、歯周病が関連していると、最近、言われている。どうやら、虫歯治療以外でも歯科医師のお世話になることが多くなりそうだ。