世界最新!健康とサプリメント関連ニュース

健康とサプリメントニューストップページに戻る

2006年11月28日

新止血剤有望−−MITと香港大学が合同開発中

止血は外科手術の大きな課題である。現在でも、手術時間の半分は止血のために費やされている。創傷部を覆って15秒以内に止血ができるゲル状の止血剤を、マサチューセッツ工科大学(MIT)と香港大学の研究チームが開発中であることを、ジョージ・ワシントン大学メディカルセンター発行の「Nanomedicine」2006年10月10日号オンライン版が報じた。MITのRutledge Ellis-Behnke研究主任らは、脳での部分的な断裂を再結合する方法を研究している最中に、偶然、このゲルで止血ができることに気がついた。ゲルでハムスターの脳、肝臓、脊髄、筋、大腿動脈の傷口を止血したところ、15秒以内に出血が止まることを確認した。止血の仕組みは不明だが、ゲルが血液を凝固させているわけではなく、物理的な止血のための壁を形成していると考えているとのこと。Ellis-Behnke博士は、「このゲルが外科手術に利用できれば、手術時間も輸血量も大幅に減らせる。切断した部分の出血を減らし、接合手術までの保存にも利用できる可能性もある。現段階はハムスターでの研究成果だが、次のステップはブタなどの動物で試験を実施し結果を出したい」と述べている。製品化までには3〜5年を要する見込み。価格はそれほど高価にはならないとみられる。米ジョージワシントン大学(ワシントンDC)障害予防管理センターのMary P.Mckay博士は、このゲルを止血に用いた場合の長期的な影響については不明な点があるが、他の止血法が有効でなかったり、大量の輸血が必要な場合は、有用な止血剤になるはずだと述べている。