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2006年11月01日

ビタミンD摂取で膵がん減少

ビタミンDの摂取で膵がんのリスクが減少するという報告が、米医学誌「がん・免疫・バイオマーカー・予防」(Cancer Epidemiology Biomarkers &Prevention)2006年9月号に掲載された。膵がん(Pancreatic Cancer)は、米国でのがんによる死因の第4位で(日本では第5位)。発見が遅れることが多く、5年生存率は2〜3%。糖尿病と合併することが多い。効果的な治療法はないが、禁煙で22%は予防できるとされるが、喫煙以外に関連する環境的、食事的要因は知られていない。この研究は、ボストンにある、ダナファーバーがん研究所(Dana-Farber CancerInstitute)のチャールズ・ファクス(Charles S. Fuchs)博士らの研究チームが、全米規模の2つの調査(38〜65歳の看護婦約7万5000人が参加した調査と40〜75歳の男性医療従事者約4万7000人が参加した調査)のデータを調査したもの。1980年代半ばから2000年までの食物摂取、ビタミン剤の利用状況、喫煙、糖尿病とがんの病歴が追跡された。ビタミンDの供給源である日光への曝露は調査されていない。期間中、女性178人、男性187人が膵がんと診断された。調査の結果、1日150IU(国際単位International Units)のビタミンDを摂取したグループに比べ、150〜299IUのビタミンDを摂取したグループの膵がんの発病率は22%低く、300〜449IUのグループは43%発病率が低かった。現在、米国では1日当たり400IUのビタミンDが推奨摂取量(RDA recommendedDaily allowance)だが、400IU以上摂取してもリスクがさらに低下するということはなかった。ファクス博士らは、「この研究ではビタミンDの摂取が膵がんの発病を抑える要因かどうかは不明だ。ビタミンDが単に他の未確認の予防的要因と連動しているだけかもしれないからだ。いきなりサプリメント(栄養補助食品)に走るべきではない」と述べている。他の専門家も、「現代人は日光にさらされることが少なく、食物からのビタミンDの供給が不十分なのでサプリメントを活用することも一つの方法だが、過剰摂取に注意するように」と述べている。ビタミンDは、スキムミルク(脱脂粉乳)、魚類に豊富に含まれている。