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2006年10月30日

メタボリック・シンドロームとは何か

昨今、生活習慣病対策の方向性として、「メタボリック・シンドローム」(Metabolic Syndorome)の概念が導入されている。日本語では、「内臓脂肪症候群」となるが、メタボリック・シンドロームで定着している。高血圧、高脂血、高血糖、肥満などの動脈硬化因子が重複している病態がメタボリック・シンドロームである。ここ数年で、内臓脂肪の蓄積が原因であることがわかってきた。メタボリック・シンドロームの診断基準は、これまで、世界保健機構(WHO)、アメリカのNCEP(National Cholesterol Education Program)、日本では、「メタボリックシンドローム診断基準委員会」が2005年4月に出しているが、各々基準が異なるため注意が必要だ。国際糖尿病学会(IDF International Diabetes Federation www.idf.org/)では、この程、次のように定義した。まず、ウエスト周囲径が男性で90cm以上、女性で80cm以上ある。さらに、次の4項目のうち、2項目以上が当てはまる人。
中性脂肪値150mg/dl以上、HDL(善玉)コレステロール値40mg/dl以下、最高血圧が130mmHgか、最低血圧が85mmHg以上、空腹時の血糖値が100mg/dl以上
肥満には、下腹部から尻、太ももにかけて脂肪が蓄積する「洋ナシ型」と内臓の周囲に脂肪がつき、腹が丸く突き出る「リンゴ型」がある。メタボリック・シンドロームのリスクが高いのはリンゴ型で、男性に多い。世界的な統計では、メタボリック・シンドロームの人は糖尿病のリスクが通常の5〜7倍、動脈硬化による心疾患と脳卒中のリスクは3倍になると、IDFは発表している。また、IDFは、予防処置として減量と運動を推奨している。減量の目安は、6ヵ月〜1年で現体重の5〜10%程度。バランス良く栄養を摂取しカロリー摂取量を減らす。運動は、1日300カロリー、1週間で2000カロリーを消費する程度。これは、1日あたり1万歩(約90分)の運動量に相当する。