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2006年10月27日

ワカメが脂肪を燃焼 抗肥満薬誕生か

ワカメはダイエットメニューの代表選手だが、低カロリーだけではなく、体脂肪を燃焼させる機能があることが報告された。2006年9月10〜14日に、米サンフランシスコで開催された米国化学会(ACS American Chemical Society)年次総会で、北海道大学大学院水産科学研究院の宮下和夫教授らの研究グループが、この知見を発表した。研究グループは、ワカメ(学名Undaria pinnatifida)に含まれるフコキサンチン(fucoxanthin)という褐色の色素が、ラットの腹部脂肪を縮小させ、体重が5〜10%減少することを確認した。腹部の白色脂肪組織の中の、脂肪の酸化やエネルギーの熱への変換を促す蛋白を、フコキサンチンが刺激していると研究グループは推定した。また、フコキサンチンには、オメガ3脂肪酸であるドコサヘキサエン酸(DHADocosahexaenoic Acid)の産生を促す働きがあるとのこと。この研究に対して、ワシントン大学(セントルイス)の栄養研究所のコニー・ディークマン所長(Connie Diekman,director of University Nutrition atWashington University in St. Louis)は、「フコキサンチンの代謝の働きを解明した素晴らしい発見だ」と述べた。一方、テキサス・サウスウエスタン大学医学センターのロナ・サンドン助教授(臨床栄養学)(Lona Sandon,an assistant professor of clinical nutrition at theTexas Southwestern Medical Center at Dallas)は、「フコキサンチンには、体重を減量させる可能性があり、心臓を健康にするDHAの産生を促します。しかしながら、この研究は、非常に予備的な段階で、ラットの分子上のものであり、そのままヒトに当てはめる事はできない」と述べた。宮下教授らの研究グループは、ヒトを対象にした研究も計画している。そして、フコキサンチンを含有する坑肥満薬の開発を目指して、さらに研究を継続させる意向だ。しかし、製品化され、市販までには、少なくとも5年かかると見られている。とにかく、減量のためには、バランスのとれた食事と適度な運動が最も肝要だと宮下教授は述べたが、関係者の意見も同様だ。