2006年09月08日
アルツハイマー病に効くかもしれない、と期待されているワクチンをマウスを使った実験で有望な成績が得られた、と2006年6月12日、「米国立科学アカデミー紀要」(Proceedings of National Academy of Sciences)のオンライン版で報告された。報告したのは、日本の東京都立神経科学研究所のマツモトヨウ博士をリーダーとする、研究チーム。このワクチンは、DNAをベースにつくられたもので、すでに、猿でのテストが現在進行中。マウスでのテストでは、アルツハイマー病の特徴である脳の色素の沈着斑が、このワクチンを与えたマウスでは、15%から38.5%減少しているのが確認されたという。マツモト博士は、「猿でのワクチン試験がうまく行けば、次は、人体出のテストとなり、すべてうまく行けば、6、7年後には、治療に使われるようになるだろう」と予測している。アルツハイマー病の原因はわかっていない。治療法もない。ある薬品が、病気の初期ならある程度有効な場合もるが、もしこのワクチンで病気の進行が食いとめられれば、初めての治療薬となる。それだけに研究者たちの期待は高い。なおこの研究には日本の文部科学省とノバルテス生物医学研究所からの資金が出されている。