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2006年08月25日

ローカーボダイエットはカルシウム不足を招くか

炭水化物、つまりでんぷん質の摂取を減らして、たんぱく質や動物性脂肪を多くとる、「ローカーボダイエット」(低炭水化物ダイエット)の人気は根強い。その代表的な指導書である「アトキンス」(Atkins)、「サウスビーチ」(South Beach)、「シュガーバスター」(Sugar Buusters)といった本も良く売れている。ローカーボダイエットを始めると、確かに体重が減る。少なくとも、始めた当初は減量効果がある。しかし、その功罪はいろいろ言われている。なかでも、ローカーボダイエットを続けると、カルシウムの損失を招き、カルシウムの吸収が少なくなり始める。そのために骨が弱くなる、という心配がある。ほんとうにそうなのか、を確かめる研究が行われ、その結果が、2006年5月23日の「国際骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」のオンライン版で発表された。それによると、研究者たちは、体重オーバーの人30人(ほとんどが女性)を、ローカーボダイエット組と普通組の2つのグループに分けた。ローカーボダイエット組は、1日の炭水化物摂取を20グラム以下に抑え、これを1ヵ月続けたあと、1日の炭水化物を40グラム以下に抑えた。3ヵ月経過後、ローカーボダイエット組は、体重が平均14ポンド(6.3キロ)減った。一方、いつもの通り、好きなものを好きなだけたべさせた「普通組」は、同じ期間に、体重が2ポンド(900グラム)減った。研究者たちは、被験者の骨を構成している物質の生化学的な指標を調べた。つまり、骨の代謝の様子を調べたのである。その結果、ローカーボダイエット組の被験者の骨は、次々と一部で失われながらも、その代わりが置き替わっており、代謝機能は正常に働いていた。つまり、カルシウム不足による骨の異常は見られなかったのである。「この研究は、サンプルが少ないし、期間も短いので、断定的なことは言えないが、ローカーボダイエットによるカルシウム不足はまず心配しなくてもいいだろう」と研究者たちは言っている。