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2006年07月19日

ぜんそく吸入薬は5歳以下にはよく効かない

ぜんそくの治療に使うステロイド吸入薬は、速効性で、よく効き、発作を起こした患者を早く楽にさせる。したがって、ぜんそくの治療の主流を占めている。ところが、5歳以下の未就学児の患者に対しては吸入薬は、一時的に効くが、効き目はすぐに止まって長期的治療、あるいは、慢性的な症状の子どもの治療には不向きである、という2つの研究結果が、2006年5月11日発売の米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」(New England Journal of Medicine)に発表された。一つは、米連邦政府機関の国立心臓肺血液研究所の資金で行ったもので、もう一つは、デンマークの研究者によるもの。国立心臓肺血液研究所の研究は、285人のぜんそく持ちの子どもを対象に行われた。被験者を2つに分けて、ぜんそく吸入薬「フロベント」(Flovent)を1日2回投与したグループと、偽薬の吸入薬を与えたグループに分けた。2年後、治療成績を見たところ、フロベントを与えた子どもでは、症状は確かに和らいでいたが、一度の投薬でその効果が永続せず、発作を起こさなかった日数が、偽薬を与えた子どもたちと、大差なかった。デンマークの研究は、製薬会社の「アストラゼネカ」(Astra Zeneca)が資金を提供し、411人の5歳以下の子どもを対象に、ぜんそく吸入薬「プルミコート」(Pulmicort)で同様の治療試験を3年間行ったが、吸入薬を与えた子どもと与えなかった子どもで、効き目に違いなはかったという。これらの研究発表について、この研究には直接関係していないハーバード大のダイアン・ゴールド、アンナ・フルブルッジ両博士は「慢性のぜんそくを持った子どもの根本治療を目的に吸入薬を使用するのはやめたほうがいい」とコメントしている。