2006年06月27日
コンピュータ時代で、老いも若きも男も女も、一日中画面とにらめっこ。当然、手首、腕、肩、背中、首、腰に疲労感と痛みが残る。しかし、ちょっとした工夫で、“コンピュータ痛”を軽減させることができる、ことを示した研究が発表された。イギリスの雑誌「英職場環境医学報」(British Journal of Occupational and Emvironmental Medicien)2006年4月18日号で発表されたこの研究は、コンピュータの前に、1週当たり20時間以上座って仕事をしている182人(ほとんどが女性)を対象に行われた。まず、被験者全員に、コンピュータを使うに際しての、一般的注意を与えた。これは、姿勢、マウスの位置、椅子の調節、コンピュータ画面の高さ、などについての人間工学に適ったアドバイスだ。次に、被験者を3つのグループに分けた。一つのグループには、前腕を支えるパッドの付いた台をデスクの前部に取りつけた。第2のグループには、「トラックボール」(trackball)と呼ばれる、マウスの代わりになる装置を使わせた。これは、大きめのボールを使って新しくつくられた器具で、従来のマウスよりカーソルを動かしやすくしたもの。第3のグループは、とくに目新しい装置は使わせなかった。こうして、1年経過後、調べたところ、腕の支持台を使ったグループで、首や肩の痛みを訴えた人は、支持台もトラックボールも使わなかったグループの半数だった。それだけ、痛み軽減されていたのである。実際、痛み止めの薬の使用量も少なかった。ところが、トラックボールを使ったグループでは、首や肩の痛みに関しては、何も使わなかった人と比べて、痛みが和らぐ、などといったメリットはなかった。この結果について、研究者たちは、ちょっとしたアドバイスを守っただけで、コンピュータ使用者の痛みは軽減される。その上に、人間工学的に適った工夫を施すた器具を補助的に使うだけで、より快適にコンピュータの仕事ができる、ことがわかった、と述べている。