2006年06月15日
男性用経口避妊薬の開発が前進した。英医学誌「ランセット」(Lancet)最新号に発表された記事によると、現在開発中の男性用経口避妊薬(ピル、またはパッチ)を使った試験で、使用した男性の生殖機能が、元どおりにに回復することがわかった、という。この試験はオーストラリアで、1990年から2005年にかけて行われたもので、全部で30件の試験結果をまとめた。試験対象の男性は、合わせて、いずれも健康な1549人だった。試験で使われた男性用経口避妊薬は、「シェリングAG」(Schering AG)、「アクゾノベルNY」(Akzo Nobel NY)などの会社で開発中のピル、および、パッチ。使用後、試験対象者の精子を毎月測定するなど、生殖能力の変化をモニターした。その結果、ピル使用のあと、平均して5ヵ月後に、被験者の精子が復活したことが確認された。ただし、復活に要した期間は、ピルの使用期間が長いほど長かった。この試験では、男性用経口避妊薬の使用期間は最長18ヵ月だったので、それよりもさらに長く使われた場合については、生殖能力がどう復活するのか、しないのか、は確認されていない。使用者の生殖能力がどうなるかは、男性用経口避妊薬開発の一つの重要なポイントだったので、この試験の結果、男性用ピルが実用化に向けて大きく前進した、と専門家は見ている。