2006年06月14日
この子は、確かにおれの子だ、と確信している場合は、まずその通り、間違いない。そうでない場合はほとんどない、といってもいい。この子はおれの子ではない、と思っている場合でも、その70%以上は、間違いなく自分の子である。と、米オクラホマ大学の人類学教授、カーマイト・アンダーソン博士が、これまでに発表された父性(paternity))に関する研究65件を再検討してまとめた論文で、こう言っている。雑誌「現代の人類学」(Current Anthoropology)2006年6月号に掲載されたこの論文で、同博士は、「男はとかく、自分が生物学的な父親であることに懐疑心を抱くことが多いが、疑いは全くゼロではないが、そういうケースは、実際には非常に少ないことを知るべきだ」と言っている。同博士の研究によると、まず、自分が父親でない、というケースは、約10%くらい、と世間で言われているのは誇張で、調べてみると、1.7%から3.7%の範囲である、という。そして、この子は自分の子でない、と思い込んでいる場合でも、その70%以上は、間違いで、ちゃんと自分の子であることが判明するケースが多い、という。これは、実験室で調べた結果に基づくものである、と同博士は言う。「自分の父性に疑問をもつようになるのは、世間の噂話や風評、おもしろおかしく伝えられるゴシップに惑わされて、そう思い込むからだろう」と博士は言っている。自分の子と言われているが、実は自分が生物学的に父親でない割合を「非父性率」(non-panity rate)というが、これは、世界でも地域によって、違っている。これまでに公表されている数字によると、この割合は、ユダヤ教の聖職者で0.4%、全イギリス3.7%。ブラジルのヤノマノ地域や、メキシコの一部で11.8%などとなっている。しかし、これは調査でわかった特殊な例で、一般には、2.3%以下である、という。