2006年06月20日
脂肪分は不飽和脂肪を選び、肉や乳製品は少ない、という地中海食が健康にいい、といわれて、実行する人が多いが、ある調査にゆおると、地中海食の人には、アルツハイマー病が少ない、ということがわかった。この調査は、米コロンビア大学助教授のニコラス・スカーミーズ博士らの研究グループがおこなったもので、「神経科学紀要」(Annals of Neurology)2006年4月号で発表された。研究者たちは、ニューヨークのマンハッタンに住む2258人を対象に、健康状態と食事の内容を調べ、痴呆症にかかっていないことを確認した。食事の内容については、地中海食の特徴である、オリーブオイル、果物、野菜、豆類、穀物、魚類を多く摂取しているか、アルコール類は少量、肉類と乳製品はほんの少し、を基準に、地中海食から見て、その忠実度を、ひとりひとりについて、調べあげた。そして、調査対象者を、もっとも地中海食に近い食事をしている人、もっとも地中海食から離れた食事をとっている人、その中間の3つのグループの分けた。こうして、4年間経過した時点で調べたところ、調査対象者のうち、262人がアルツハイマー病にかかっていた。これを、3つのグループに分けてみたところ、もっとも地中海食に近い食事をしているグループでアルツハイマー病にかかった人の割合は、もっとも地中海食から離れた食事をとっているグループでアルツハイマー病にかかった人より、40%少なかった。中間のグループでも、アルツハイマー病にかかった人は、もっとも地中海食から離れた食事をとっているグループより15%少なかった。このことから、研究者たちは、地中海食はアルツハイマー病の予防に役に立っている、との結論を得たが、スカーミーズ博士は、「まだ、この調査は不完全で、繰り返し調べる必要はあるが、この研究に携わった研究者たちは、調査中に、地中海食がアルツハイマー病の予防になっていることをはっきり感じ取った」と言っている。