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2006年06月12日

薬品に耐性の鳥インフルエンザ・ウイルスの出現が心配

今世界がもっとも恐れているのが、現在世界的に広がっている鳥インフルエンザが人にうつるようになり、これが世界的に流行することだ。そこでだぶWHO(世界保健機関)はじめ、世界各国とも、その時に備えて、抗ウイルス剤の備蓄を進めているしている。なかでも、鳥インフルエンザにもっとも有効とされている「タミフル」(Tamiflu)(ロッシェ)と「リレンザ」(Relenza)(グラクソスミスクライン)の備蓄が多い。雑誌「サイエンス」(Science)2006年4月22日号は、これらの抗ウイルス剤が広範に使われると、これらの薬品に耐性をもち、かつ、伝染性の強い系統が出現する恐れがある。そうなると、収拾がつかなくなる」と警告した。そのなかで、チューリッヒにあるスイス連邦技術研究所の理論生物学者、セバスティアン・ボンヘッファー博士は、「これまでもインフルエンザに使われていた薬剤を大量に使用したがために、病原ウイルスに耐性系統が出現した例がある。アマンタディン、リマンタディンなどだ。この先例をくり返してはいけない」と言っている。なお、WHOによると、現在までに、鳥インフルエンザに感染した人は、世界で196人にのぼり、110人が死亡している。また、米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」によると、タミフルで治療を受けた感染者8人のうち、4人がすでに死亡している。そのうち2人が、タミフル耐性のウイルスに感染していたことがわかっており、鳥インフルエンザの病原ウイルスである「H5N1」に、薬剤耐性ウイルスが、すでに出現していると見られている。