2006年06月05日
古くから、中国や朝鮮で親しまれているジンセン(朝鮮ニンジン)と乳がんとの関係を調べた研究が行われ、患者の健康状態や予後に、ジンセンが好影響を与えていることがわかった。この研究は、雑誌「米疫学ジャーナル」(American Journal of Epidemioloy)の2006年4月1日号に掲載された。それによると、研究者たちは、1455人の乳がん患者のデータを分析した。いずれの患者も、通常のがん治療(術、化学療法、放射線)を受けていたが、そのほかに、サプリメント(栄養補助食品)のジンセンをなんらかの形で使っていた人もいた。その割合は、乳がんと診断される前からジンセンを飲んでいた人が27%、診断後ジンセンを使っていた人は63%にのぼった。(診断前から使っていた人と診断後使い始めた人を含む)その後5年間の間に、298人ががんのために死亡、あるいは、いったんよくなったがんが再発した。死亡、あるいは再発した人の割合は、診断前からジンセンを飲んでいた人では、飲んでいなかった人よりは、30%小さかった。また、乳がん発病のあとにジンセンを飲み始めた人では、ジンセンを飲んでいない人よりも、「経過がよく、クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)が向上した」と答えた人が多かった。すなわち、ジンセンのおかげて、乳がんになっても、死亡、再発が少なく、おおむね、予後がよくて、大部分の人が、「体にいい」と言っていることがわかった、という。この研究では、患者が使っていたジンセンの形態、すなわち、朝鮮ニンジンの抽出液か、粉末か、カプセルかについては調べていない。しかし、ジンセンによる悪影響(副作用)は報告されておらず、ジンセンは、少なくとも乳がん患者については有用性が認められると、研究者たちは言っている。