2006年06月06日
FDA(米食品医薬品局)は、このほど、ADHD(attention-deficit hyperactivity disorders、集中力欠如過剰行動症)の子どもの治療薬としてのパッチを承認した。ADHDは、落ち着きがなく、いつも動き回っていて、勉強や作業が続けられない症状で、こういう子どもは概して成績が悪い。普通、「リタリン」(Ritalin)という特効薬を飲ませるが、薬が効いている間は、症状は治まっているが、時間が来るとまた、飲ませなければならない。そこで、アメリカの学校では、保険室にリタリンを置いて、ADHDと診断された子どもに定期的に薬を与えるようにしている。今度承認されたパッチは、「デイトラナ・パッチ」(Daytrana patchi)と呼ばれ、「シャイア製薬グループ」(Shire Pharmaceuticals Group)と「ノベン製薬」(Noven Pharmaceuticals Inc)の製品。リタリンの有効化学成分(methylphenidate)をパッチにして、経皮的に取り込ませるようにしたもの。従来からある、ADHDの治療薬についている「心臓疾患のある患者は使用しない」「幻覚症状が起きることがある」といった警告はパッチにもついている。ADHDの子どもをもつ親にとって、パッチを貼るだけで投薬できるので、手間が省ける。が、パッチだと、有効成分が直接血流にはいるので、心配であるという専門家もいる。また、気安く病気でない子どもも貼ってしまうおそれがある、と心配する向きもある。