2006年05月29日
アメリカ人成人女性の肥満が、これまでの増加の一途から、増えも減りもしない状態に転じたことが、連邦政府機関の「米国家健康統計センター」の調べでわかった。この調査は、全米を代表する形で、8400人の成人、子どもを抽出し、1999年-2000年のデータと、2003年-2004年のデータを比較した。その結果、この4年間に、肥満率が14%から18%へと、最も大きく増加したのは、2歳から19歳までの男子。次いで、同年代の女子で14%から16%、次が20歳以上の男性で27%から31%へと増加していた。ところが、成人女性では、肥満の割合が、33%前後と、変化がなかった。同センターのシンシア・オグデン担当官は、「今後数年間の統計を見ないと、何とも言えないが、この傾向が続き、さらに女性の肥満率が下降するよう期待している。さらに、女性だけでなく、男性、あるいは、子どもについても肥満が減る方向に向かってほしい」と話している。これまで、アメリカ人の肥満は、1980年代以降、“着実”に増えて、女性については、この4半世紀の間に、肥満(BMI30以上)の割合がざっと2倍、子どもでは3倍に達していた。肥満は心臓病、糖尿病などの危険因子なので、当然、こうした病気を予防する上からも、肥満防止のためのキャンペーンが展開されてきた。女性の肥満傾向の歯止めがかけられたことは、肥満防止運動が実を結んできたとして歓迎されている。「肥満はよくない、との警告を受けて、最も敏感に受け止めて、ウエイトコントロールに気をつけるのは女性である。だから、肥満ストップが、如実に、統計上、最も早く出たのが女性であることはうなずける。この次は、子どもの肥満が減る傾向になるのではないか。子どもは母親の影響を受けやすいので、そうあってほしい」と、CDC(米疾病管理予防センター)の予防医学担当、ウイリアム・ディエズ氏は言っている。