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2006年05月20日

適量ならアルコールは体にいい、に異議あり

アルコール類は適量なら健康にいい、と言う研究結果がこまでも数多発表されている。この場合、適量とは、ウイスキーやスピリッツならグラス1杯、ワイン、ビール、日本酒なら2杯くらい。適度の晩酌程度と考えてもいい。度を超さなければ、酒類は体に言い、ということは、経験的にもわかる気がする。それを、科学的に裏づけた研究となったら、だれしも納得するものだが、こういう研究に異義を唱える学者グル−プがいる。カナダのブリティシュコロンビア州にあるビクトリア大学や、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の学者たちで、こう主張する。アルコール類の有効性を証明する研究では、普通、アルコ−ルを飲むか飲まないか、飲むなら何をどの程度飲むか、を聞いて、同時に一人一人の健康度や寿命を調べ、飲む人と飲まない人に分けてデ−タを集め、その結果を比較して検討する。こうして、アルコ−ル類は、適量飲むのなら、健康維持にいい、という結論を得るのである。異議を唱えている学者は、「こうした研究で見落とされているのが、アルコールは一切飲まない、と答えた人たちのことで、なぜ飲まないか、を聞いていないのが問題だ」というのである。なぜアルコールを飲まないか、の理由は、大きく分けで、「飲みたくないから、体が受け付けないから、飲むこと自体がはよくないから」など、自らの意思で飲まない人と、「以前は酒好きだったが、そのために病気になった、体をこわした、などアルコールによる健康の害を体験した人とがある。しかも、後者の理由で飲まない人は結構多く、そういう人は概して体が弱く、飲まないのに寿命が短いのだ、と学者グルーは言う。グループが調べたところによると、酒の効用を調べた54編の研究のうち、飲まない理由にまで立ち入って調べた研究はわずか7編だった、という。結局、アルコールは適量なら体にいい、と結論づけるのは早く、研のやり方から再検討して、調べ直す必要がある、とこの学者グループは主張いている。