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2006年05月19日

携帯電話を長期使用すると脳腫瘍のリスクが高くなる

携帯電話が発する微弱な電波は、使用者の健康に影響を及ぼすのかどうか、については、ここ数年、各方面から、さまざまな報告が出されている。結局いまのところ、「携帯電話は健康に悪影響はない」と言うのが、大方の結論になっているようだ。(アメリカでは携帯電話は、主として、セルフォンcellphone と呼ぶ)昨年、オランダ政府の健康評議会が、「世界各国からこれまでに報告された携帯電話の影響に関する研究成果を再検討したところ、携帯電話、および、テレビ 塔から発せられる電波が健康に有害であると言う証拠はない」と発表した。また、今年(2006年)1月、イギリスでの調査でも、「携帯電話の使用と腫瘍との間には、関連はない」とする結論が得られた。ところが、こんどは、スウェーデンの国立労働生活研究所から、今年3月末に、「携帯電話は、頻繁に、かつ長期に使用すると、脳腫瘍を引き起こすリスクが高まることがわかった」という、ショッキングな報告が出された。雑誌「職業と環境の健康国際紀要」(International Archives of Occupational amd Environmental Health)に掲載された報告によると、同研究所では、2200人のがん患者と同数の健康人(いずれも20歳から80歳)を相手に、携帯電話との関連を調べた。 がん患者のうち、905人は悪性脳腫瘍を患っていたが、うち1割に近い85人は、携帯電話を頻繁に使う人たちだった。この携帯電話高頻度使用者の悪性脳腫瘍の割合は、健康人や低頻度使用者より断然大きかった。ここで言う高頻度使用者は、使用時間が、累計2000時間を超える場合で、もし毎日1時間使うとすると、ざっと10年ほどになる。さらに、どちらの側に脳腫瘍が多いかを調べたところ、いつも携帯電話を聞く耳の側にはっきりと多かった、という。この研究のリーダー、クジェル・マイルド氏は、「われわれの得た数字を総合すると、携帯電話を聞く側に脳腫瘍ができるリスクは、携帯電話を全く使わない人より、240%高くなっている。もし心配なら、耳に近づけないで聞くか、ハンドフリーの受話器を使うことだ」と言っている。