2006年05月08日
親やまわりの人がたばこを吸うために、しょっちゅうたばこの煙を吸わされている子ども、つまり間接喫煙の子どもは、病原菌に感染しやすいことがわかった、と雑誌「臨床感染病」(Clinical Infectious Disease)2006年4月1日号で報じられた。報告したのは、イスラエルのベングリオン大学のデービッド・グリーンバーグ博士(小児科学)ら。研究者たちは、5歳以下の子ども200人を対象に、肺炎菌(Streptococcus pneumoniae)に感染しているかどうか、を調べた。その結果、間接喫煙の子どもでは、76%が肺炎菌に感染していた。たばこの煙を吸っていない子どもで感染していたのは60%だった。肺炎菌にはいくつもの系統(種類)があり、中には感染しても症状が現れない系統がある。ここで調べた子どもが感染していたのは、これらの無症状の肺炎菌だ。だから、症状は出ていないが、これを調べることによって、その子どもが、一般にバクテリアに感染しやすいかどうか、を知る手ががりになる。グリーンバーグ博士によると、肺炎菌に感染している子どもは、他の病原菌にも感染していることが多いからである。同博士は、吸い込んだたばこの煙が、鼻やのどでに滞留して、感染しやすくさせているのでいか、と見ている。この研究でわかったことは、昼間、保育施設に預けられている子どもは、感染率が低く、同じ子どもが、喫煙者のいる家庭に戻ると、感染率が高まる、ことがわかったことだ。このことから、幼い子どもを喫煙者と一緒に過ごさせることは、それだけ、危険な環境に置くことになる、と同博士は言っている。